赤谷山(2,260m)・猫又山(2,378m)・大猫山(2,056m)

日時:2004106日〜7
目的:なんとなく行く
メンバー:CL.HI、SL.HT

コースタイム:

地形図: 毛勝山 剣岳 

概念図:

記録:

 当初の計画では、前夜発でブナクラ谷駐車場でのテント泊の予定だったが、雨の確率が高いので、当日の3時に大垣を出発した。また、当初参加予定のOS君が、田舎の稲刈りで行けなくなり、私(HT)とHIさんの2名となった。
 立山インターチェンジをおり、上市に入った頃は、どしゃぶりの雨で先行きが思いやられたが、ブナクラ谷の駐車場(画像1)に着いて、身支度をする間は、雨も止んでくれていたが、いざ出発となると降ってきたので、かっぱを着込む。戸倉谷で水(4.5L)を補給する。すでに持っていた飲み水とあわせると、一人6L程の量となり、肩にザックが食い込む。雨はいつの間にやら止んでいた。ブナクラ峠手前のガレ場(画像2・3)をよじ登ると、お地蔵さん(画像4)が待っていてくれた。晴れていれば、峠より白馬、鹿島槍等の後立山連峰が見渡せるのだが、今日は雲がかかっていて頂きは見ることができない。

画像:1 ブナクラ谷駐車場

画像:2 ブナクラ峠手前ガレ場

画像:3 ブナクラ峠手前ガレ場を攀じ登る池田氏

画像:4 地蔵菩薩

画像:5 赤谷山

画像:6 赤谷山手前の紅葉

 一息ついて、かっぱのポケットに飲み水と食糧を詰め込み、それを肩に結びつけ、空身で赤谷山へ向かう。(画像5)途中、ところどころに紅葉(黄葉)が美しい。(画像6) 赤谷山には、コースタイムでは2時間半のところを、1時間10分で着いた。赤谷山から剱岳は、最初雲に隠れていて全容が見えず、池ノ平山を背景に記念撮影をする。(画像7・8) そうこうするうちに、剱岳が姿を現してきた。(画像9・10)

画像:7 赤谷山山頂のI氏

画像:8 赤谷山山頂のT氏

画像:9 赤谷山から見る剣岳 その1

画像:10 赤谷山から見る剣岳 その2

 いつまで見ていても見飽きないが、きりがないので下ることとする。峠で行動食を食べる。この間の行程は、1,310m登り、510m下ったことになる。さらに、ブナクラ峠からテント宿泊予定地まで、550m登らなければならない。峠からの登りを仰ぐ。(画像11) 四つんばいななりながら、最初の100m弱を上りきる。だいぶ疲労もたまってきたが、時間はあるのでゆっくりと行く。振り返れば、剱岳が聳え立つ。(画像12・13) 前方には、見覚えのあるカール地形が見える。(画像14)

画像:11 ブナクラ峠より猫又山への最初の急登

画像:12 ブナクラ峠から見る剣岳 その1

画像:13 ブナクラ峠から見る剣岳 その2

画像:14 猫又山カールとモレーン

 また、あたりは紅葉が始まった様子だ。(画像15・16) カールを上りきり、絶好の宿泊地を選定する。テントから顔を覗かせれば、剱岳が見える。(画像17・18) この世の絶景地である。小生、来る揖斐川マラソンに備えて、禁酒の身であるが、今宵は剱岳を肴に焼酎をグビグビとやる。最高に美味い。夕方7時前には寝付いてしまった。

画像:15 幕営地付近の紅葉 その1

画像:16 幕営地付近の紅葉 その2

画像:17幕営地から見る剣岳

画像:18 夕闇迫る剣岳とテント

 翌朝は4時半に起床。出発前に、五竜岳辺りからだろうか、日の出を拝み(画像19)6時15分に出発。猫又の頂上には、10分で着いてしまった。頂上にて記念撮影(画像20)。北に続く稜線上に、釜谷山が大きく聳える(画像21)。毛勝山は、それに隠れて見えない。 今日のハイライトである、東芦見尾根を望む。が、尾根は大きく切れ落ち、猫又山から尾根伝いでは行けそうもない。遠く小猫(画像22)あたりからは、踏み跡らしきものが見られるが、それもあてにはならない。インターネットで地元の山岳会(魚津岳友会)の掲示坂に書き込んだ返答では、ヤブもそれ程濃くはなく、笹も低く、天国みたいなところですよと。

画像:19 五竜岳あたりからの日の出

画像:20 猫又山山頂のI氏

画像:21 猫又山から見る釜谷山

画像:22 猫又山から見る子猫

 小猫を越えるまでに、ハイマツ・背丈をゆうに越える笹等のやぶ漕ぎ、微妙なトラバースで時間を食った。小猫を超えたあたりからは、笹も低くなり、踏み跡も薄くはあるが、出てきて、歩くのに楽になった。(画像23・24) 大猫山の三角点は、トラバースしてやり過ごしてしまったらしく、踏むことができなかった。

画像:23 大猫山付近のヤブ

画像:24 ヤブを漕ぐI氏

大猫山を越えるのに2時間半を要したが、無雪季にはほとんどトレースのないところでは上出来である。 くだり1,850m付近の大猫平は、これまた別天地だ。(画像25・26) これを見に来るだけでも、来た甲斐がある。紅葉が池に映え、言葉では言い表せない。 ここからの剱岳も素晴らしい。(画像27) 大窓・三の窓、そして雪渓がはっきりと見られる。大猫山から、ブナクラ谷の駐車場まで、1,100mを一気に下り降りる。それも急である。下りおりた最終地点には、小岩に赤ペイントで大猫山と印がしてあった。(画像28)

画像:25 大猫平の池塘 その1

画像:26 大猫平の池塘 その2

画像:27 大猫平から見る剣岳

画像:28 大猫山、入り口標識

 帰りは例のごとく、魚津市内の坂田店長の握る、「さかなやさんのすし屋」で地元で取れた魚を食す。白エビ・石鯛・太刀魚・等々。小生、生ビール2杯飲んでしまった。 今晩からまた禁酒である。
 大垣には、夕方7時過ぎに到着。ブナクラ谷からブナクラ峠・赤谷山ピストン、猫又山〜大猫山、大猫平、ブナクラ谷と、天気にも恵まれ、周遊は予定通り。満ち足りた気持ちで家路に着いた。

記録: HT