アナノコ(標高985,1M)

日 付 2005年6月30日
山行者 K
コースタイム 自宅 6:00 ⇒ 小瀬見駐車地 7:30〜7:40 → 稜線合流点 9:10
→ アナノコ 11:10〜11:30 → 稜線下降点 12:55
→ 駐車地 13:35〜14:00 ⇒ 自宅 16:10
この山は旧美山町(山県市)、洞戸、板取村(関市)の境界に位置し、大垣山協の本によれば幾つかの山名を持つという。
アナノコは旧美山町東洞で呼ばれている山名で、本ではこちらから登られている。(三角点名は老洞)
東洞林道を奥へと入って行くのが嫌で、板取川沿いの小瀬見集落より破線の道をたどり、その先、支尾根に取り付き境界尾根に合流、境界尾根を北西にたどり三角点に行く予定で出かける。
近くの大洞、三尾山周辺は笹薮だからこの山も同じだろうと予想、それほど高くない山は藪漕ぎトレーニングになるだろう。
小瀬見集落に入る辺りの国道より正面にアナノコ山頂が望める。
集落の一番奥の家の手前の路肩に1台置けるスペースがあり、ここに車を置く。
この先のコンクリート舗装された林道はワイヤーが張られ通行止め、植林下の林道を歩き出す。
林道は小瀬見集落の飲料水施設の脇を通り沢に出る手前で終わる。
手前から上流に地道が続いている。
先では掘れて沢と変わらない状況になり左手の水の流れる沢へと続く。
沢を渡渉、正面の尾根に取り付き暫く登ると植林道に合流、この道をたどり尾根芯に出る。
そのまま登ると尾根を乗り越す所でトラバース道と支尾根上を登る道に分岐、地図上の破線の道はここまでたどれるほどには残っている。
支尾根は南が広葉樹林、北が植林、境を登り出すと足元に膝丈ほどの笹が増えてくる。
朝方まで降っていた雨で水気を含んだ笹はズボンを濡らすが、寒くもないので雨具も着ないでそのまま歩く。
踏み跡も残っているので歩くのに支障はない。
境界尾根に到着、帰り道がわかるように赤布を付けておく。
境界尾根からは道がないと言っていいが、笹は背が低く見通しが利くためこれなら山頂も楽勝との思いも束の間、最初のピークに近づくにしたがい笹の背が高くなりピークを越えた辺りから背丈を越える笹薮に突入する。
こまめに赤布を付けながら見通しの利かない尾根をたどる。
相変わらず展望は一切なし。
二つ目のピークを越えて一旦下り、登り返すと巨岩が幾つか見られるピークに出る。
樹林に隠されてよく見えないが、かなり大きな岩もあるようだ。
ルートを探しながら通過、掴む物は多くあるので特に危険は感じない。
岩の上に登った時に、行くべき山頂が垣間見える。
あそこまで藪漕ぎが続くのかと思うと挫けそうになるが、時間もあるのでひたすら先を目指して笹を漕いでいく。
時折、笹を掻き分けると道のような所に出会う。
たどれるほどにはハッキリしてはいないので獣道かとも思うが、古い目印を見かけたことで、何時頃かはわからないが、尾根上に切り開き道を作った人達がいたと思われるが、今は藪に戻っている。
山頂平坦地の一角に出た感じなのだが思うように進めなくて一番高い所が中々、近づいてくれない。
少し先に切り開きが見える。
笹を掻き分けて2uばかりの小さな空間の山頂に出る。
稜線合流点よりここまで1kmほどの距離を2時間もかかってしまう。
あらためて笹薮は手ごわいと感じる。
樹林と笹薮に囲まれ檻にでも入ったようで落ち着かない。
もちろん展望など一切なし。
国土地理院の白い杭が目印になって傍らに三角点を見つける。
小休止の後、長居は無用と赤布で来た方向を確認し、下り始める。(もちろんコンパスにも方位をセットする)
下りはどちらの方向も同じような感じに見え別方向に下りそうになる。
赤布を回収しながら方向を修正していく。
尾根の方向も先のピークも判らなくて、目の前の笹薮しか見えない下りは難しく、コンパスだけでこの尾根を下れるか、どうか?自信なし。
まだまだ、コンパスを使いこなす所まではいって無さそうに思う。
岩のピークで丁度、昼時、テラス状の岩に登って食事にする。
木陰で心地よい風が吹き過ぎて気持ち良い休憩地、直ぐ下に小瀬見集落、その先に高賀山が大きく眺められる。
唯一の展望地と言っても見えるのは東側のこれだけ、藪山だからたまの展望地が貴重に思える。
境界尾根から支尾根への下りの目印を見落とさなければ、この先は笹もなく楽勝、藪漕ぎで予定外に時間がかかり過ぎたが、余裕を見ておいたお陰で時間内には駐車地に戻ることが出来た。

概念図

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