蝿帽子嶺(標高1037,3M)

日 付   平成17年6月10日
山行者   T.K
コースタイム   自宅 5:00 → 国道脇駐車地(蝿帽子峠道入口) 6:40〜6:50 
       → 蝿帽子峠 9:00 → 蝿帽子嶺 9:50〜10:20 → 渡渉地
       11:50〜12:20 → 駐車地 12:30〜12:40 → 自宅 15:00
この山は根尾と福井の県境にあり能郷白山の登山口、温見峠より県境を東へとたどり越山の先にある三角点です。地図には山名表示はありません。
この近く山では能郷白山を除いて唯一、破線の道が山頂近くの蝿帽子峠(這法師峠という表示もある)まで続いています。
温見峠に向かう狭い国道を走り大河原集落(廃村のような感じに見える)を越えて暫く進むと大河原バイク、4WDゲレンデの案内板がある。
ここが駐車地、史跡 官道、這法師峠道の表示板も見える。
長靴を履き根尾西谷川に降りる。
渡渉地点と尾根取り付き点を探すが、上手い具合に飛び石がなく、浅い所をたどり対岸へ、ギリギリで濡れずに済む。(帰りに確認すると尾根末端の登山口辺りが渡渉しやすそうに見えた)
登山靴に履き替え赤ペンキの所より植林内に取り付きはっきりしない踏み跡をたどり尾根芯に出る。
明るい広葉樹林に変わり下方より古くからの道が尾根上に九十九折れに続いている。
多少、木の枝が被ってきている所もあり足元に引っかかるが、道はハッキリしている。
標高点908m峰の手前で道は西側を巻いて行く。
県境稜線の手前までは同じように尾根の左右を巻く道が続いている。
登り下りが少ない分、体は楽だが、斜面に踏み跡があるだけで道と言えない所や崩れてトラロープで補助している所などもあり尾根歩きに比べると足元に気を配りながら歩かなければならず神経を使うので疲れる。
温見峠自動車道が出来るまではこの道が根尾と福井県側を結んでいた主要道だったとか、とても重い荷物を背負って歩ける道とは思えない。
道が変わってしまったのか、昔の人が丈夫だったのか。
県境稜線手前に尾根上と西側への巻き道の分岐がある。
峠と山頂に向かう道、西側への巻き道をたどり峠に向かう。
こちらも道はあるが歩きにくい所が多い。
木の間越しに能郷白山が見える。
峠に到着、趣のある峠を期待していたが、藪に囲まれた小広場、お地蔵さんがあるはずなのだが、見かけない。
傍らに這法師峠、水戸浪士の道(幕末、水戸天狗党が事情によりこの急峻な峠を越えた記録がある)の表示板があるだけ、福井県側に道が続いているが、先の方では木が被さって藪状態になっている。
蝿帽子嶺に続く県境稜線上には踏み跡があるように見える。
期待はずれの峠を後に先ほどの分岐まで戻る。
尾根上の踏み後をたどり登ると直ぐに藪に出会う。
そのまま尾根伝いに進めば踏み後が再び現われ県境稜線に合流、稜線上には踏み後が左右に続いている。
山頂目指して東に向かう。
一旦下り、登り返して最後に木の枝を掻き分けると小さな切り開きの三角点に到着、展望は南西方面のみ、能郷白山から東に延びる尾根が大きく眼前に広がり、倉見、岩岳、高屋山から大白木山辺りが見える程度、藪に囲まれた山頂は空だけが開放されているだけ、座れば息苦しささえ覚えそうな狭い空間、閉所恐怖症気味の私には居心地が悪い。
時間も早いのでゼリー飲料でエネルギー
補給して下山にかかる。
稜線からの下降点の目印を見落とさないようにして進む。(そのまま進めば蝿帽子峠に行くのだろう)
登山口のある尾根に入ったらそのまま来た道を戻る。(適度に目印のテープもあり間違える心配はない)
尾根末端まで下ると登山口がありお地蔵さんが祭られている。
取り付き点はもう少し上流、長靴がおいてある。
川のこちら側は崖になっているので川沿いを遡るわけにもいかず、高巻いて長靴のデポ地に降り立つ。
長靴に履き替え渡渉しようと登山靴を対岸へ放り投げたが、途中で川に落ち流されていく。
慌てて取りに行くが足元はびしょ濡れ、長靴に履き替えた意味がなくなってしまう。
乾かすついでに、ここで食事を済ます。
帰りは黒津から能郷への崖道を嫌って大河原橋から猫峠、越波、下大須経由で帰ろうとしたが、越波の先で今月末まで通行止め(崩壊地修復工事が終わるまで)仕方なく崖道を帰る。

概念図

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