1/3 HT宅3:00→羽島IC→三ケ日IC→戸中林道ゲート7:50→林道6km付近登山口10:00→分岐標識14:40→テント場15:00
1/4 テント場7:30→黒法師岳8:20→テント場9:30→林道6km付近登山口12:00→戸中林道ゲート14:00→HT宅16:30
この時期に、南アルプス深南部に入るのは3度目である。今回は念願の鎌薙通過を目標にした。ヘルメットにハーネス・ザイル等の登攀装備を追加したため、一泊二日の山行にしては少々荷が重いようだ。
三ケ日インターを降り、国道362号線・152号線をとり、天竜を目指して車を快調に走らせる。HIさんのパジェロには最新のナビが搭載されているため、道に迷うことはない。水窪ダムを過ぎ、戸中のゲートには8時前に着いた。ここから6kmの林道歩きである。今朝は冷え込んだため、道はバンバンに凍てついていて、ちょっと気を抜くと滑りそうだ。途中、鹿の死体が道の端に横たわっていた。崖から滑り落ちて致命傷を負ったのだろう。その屍にカラスが群がっている。(帰りには、その鹿は頭と骨だけになっていた。)
黒法師・丸盆登山口の標識まで2時間を要した。ここから分岐標識(黒法師・丸盆の分岐主稜線)まで900mの登りである。我々はピッチが上がらず、標高200mを登っては1本の休憩をとった。急な気圧の変化のためか、高度計が1,900mを指しているのに、主稜線分岐は見えてこない。この等高尾根はなかなかの急登である。最後、分岐標識に出るのに、四つんばいになりながら這い上がった。時間は15時であった。
900mの登りに5時間を要した。予定では、空身で黒法師岳をピストンする手筈であったが、時間も経っているため、早々にテン場を探しテントを設営する。テント設営後、水作りにかかる。8.5リットルの水を作るのに、ガスショート缶1本で足りた。(ガスカートリッジは4本用意していたので十分である。)ワイルドターキーの20年もんを、チビリチビリとやっているうちに気持ちがよくなってくる。男三人、たわいのない会話をしながら晩飯を食べ、シュラフに潜り込んだのは20時過ぎだろうか?明日の起床は4時半とした。夜中に、前線通過を予想される強風とみぞれがテントを叩きつける音で、わたしとIHさんが同時に目を覚ましたのは1時半である。その後4時半の起床まで熟睡はできなかった。
起きてみると外は雪が降っている。視界も悪いし、新雪が昨日のトレースを消している。丸盆を越え、鎌薙を通過するには条件が悪すぎる。そっちのルートはラッセルが厳しそうだ。テントを撤収し、分岐標識まで行き、結局黒法師岳を往復する事にした。トップを交代しながら登る。途中、右が切れ落ちているガレ場を2箇所通過する。沢筋からの雪混じりの強風にあおられながら、50分で黒法師に到着。有名な×印の三角点標識を、雪を掻き分け捜してみるが見つからない。あきらめて下ることにする。等高尾根の下りは、登りには5時間かかったが、2時間半で下った。その後長い林道歩きに2時間を費やし、戸中ゲートに14時に到着。
ご苦労様でした。今回も鎌薙を通過できなかったが、チームワークの良い3人で、まがりなりにも冬合宿を組むことが出来て、そして自分の好みの深南部に付き合っていただいた、OSくんとHIさんには感謝しています。鎌薙には、一回無雪期に行ってみたいと思います。
平成16年は、災害が多い年でした。平成17年は、みなさんにとってよい年でありますように。また、私事では、たくさんの山に行ける年でありますようにと念願し、冬合宿記録の最後とします。
戸中ゲート |
出発準備 |
黒法師・丸盆登山口 |
1500m付近平坦地 |
等高尾根登り |
分岐より鎌薙を望む |
分岐より鎌薙方面 |
分岐より黒法師岳 |
分岐にて |
テント内で |
テン場付近 |
テント撤収 |
黒法師への登り1 |
黒法師への登り2 |
黒法師頂上1 |
黒法師頂上2 |
黒法師頂上3 |