大岩山(標高1226m)

日 付 平成17年12月28日
山行者 HT(CL)OS(SL)HT(記録)
コースタイム HT宅(6:10)→揖斐高原坂内ゲレンデ(8:00)⇒百池谷林道入口(8:20) ⇒品又峠(10:00)⇒大岩山(11:50〜12:30)⇒百池谷林道入口(14:00)
⇒揖斐高原坂内ゲレンデ(14:10〜14:30)→HT宅(16:00)

新雪の登り



 今年の12月は記録的な大雪となり、十分な新雪が期待できるので、OS氏を誘って品又峠から
ブンゲンを計画した。揖斐高原坂内ゲレンデ駐車場までは、途中除雪車を2回やり過ごし7時30分
頃到着。時間が早いことからロッジ、リフトはまだ営業していない。ロッジの軒先を貸してもらい身支
度をする。8時に出発、駐車場からふれあいの森までは圧雪車が押し固めて行った道を行く。そこ
から品又峠へと続く林道に入る。ここからは俄然雪が深くなった。スキー板をはいていても、膝ちかく
までもぐる。ひたすらラッセルをして行く先に、獣が付けたトレースが見える。僕はニホンカモシカだろ
うと言うと、OS氏はイヌ科の狸かなんかだろうと言う。答えは10分後に分かった。僕の勝ちである。
我々が行く左斜面に、ニホンカモシカを発見。我々にびっくりして雪深い斜面を逃げていく。樹林帯に
入った所で、こちらを伺っている。よく見ると、「千と千尋の神隠し」に出てくる顔なしに似ている。
品又峠は雪庇が出ている。休みをとらずに先を急ぐ。峠から上の二つの休止中のリフトに添って登っ
ていく。風が出てきた。それと共に雪が舞う。気温は氷点下5℃ぐらいだろう。動くことを止めると指先
が痛い。12時を目安に登ることを確認する。主稜線のコブに登り付いて、左をとるか右をとるか迷う
所である。左をとれば沢筋をトラバース気味に横切り大岩山先の稜線に取り付くはずである。(帰宅後
地形図で確認) 今回は、一旦下って右に続く主稜線に出て、大岩山でタイムアウトであった。
大岩山でのランチタイムは寒いのでそこそこで打ち切り下りの準備をする。ぼくはシールをはずしたが、
OS氏はしばらくシールを貼り付けたまま行く。僕の見込み違いであった。サラサラの新雪のため、ちょっ
とした斜度でもシールを外した板では、はの字登高では後ろに滑ってしまし、階段登高で一汗掻いてし
まった。三つ程のコブを越していよいよ滑降である。急斜面はあっという間に過ぎてしまい、緩斜面では
歩く感じだ。途中、品又峠までの狭い斜面は慎重に滑り下り、品又峠に到着すると、奥伊吹スキー場の
指導員に注意を受ける。「ここはうちの用地内なので、無断で立ち入ってもらっては困る。」ここは素直
に「すみません」と謝っておいた。
品又峠から「ふれあいの森」までは、さほどの斜度がなく板は滑らない。先頭よりも二番手のほうが
スピードに乗れることを坂田氏に教えてもらい、実感した。(今までは先頭が多かった気がする。)
 「ふれあいの森」からは圧雪された林道を、5分程で駐車場に到着。充実した一日が終わった。
今回は、深雪のためブンゲンまでは行けなかった、最初の足慣らしとしては満足のいくものであった。

                                 文責;H.T.

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