伊吹山(1377m)

日  時:2006716(日)

目  的:記念すべき単独山行デビュー!!(雷雨の中のデビュー!!)

メンバー:yuririn(単独)

    ス:自宅 5:30 3合目 6:20/8:10 → 頂上 10:00/10:40 3合目 12:30/12:50 「ジョイ伊吹」薬草の湯 → 自宅 15:00

 

今日は、伊吹山に念願の一人で行ってきました。これで、安心して、単独山行に行く事が出来ます。(安心して、単独山行に行く事が出来る→詳しくは6月18日の利尻山に理由が書いてあります)朝、大垣も雨。登山口のある(全面通行禁止のバリケードを除け)3合目に着いたら、土砂降りでした。そこは、軽トラ1台、普通車2台が停まっていました。いずれも滋賀ナンバーです。ホテル関係者?みんなは、バリケードを破って来ない?

 雨が上がるのを少し待っていようと、車の中待っていたら、眠ってしまいました。気が付いたら、1時間半くらい寝ていました。目が覚めると、弱くはなっていましたが、まだ雨が上がっていなくて、その中をキジ(オス)が歩いていました。野生のキジを見たのは初めてです。何せ、日本の国鳥なので、なかなか立派なものです。そういえば、雨は、眠ってしまう前よりも弱くなった気がしました。「このまま帰るにしても、もったいない。ユウスゲの写真を撮ろう!」と思って外に出て、辺りを見渡すと、とてもガスっていました。ユウスゲがたくさん咲いているようでしたが、少し遠くなると霧の白い色で、見通しが利きませんでした。たしか、ここから、伊吹高原ホテルが見えるはずなのに、真っ白で全く分かりませんでした。写真にユウスゲを撮ってみましたが、霧で白くぼやけてしまい、あまり上手く撮れませんでした。すると、ちょうど、9人くらいの登山の団体が車に乗り込もうとやってきました。カッパなどを脱ぎ始め、会計を始めました。どうやら、装備や、会計の報告を聞いていると、テント泊のよう。ガス代の計算の時「ここまでが40キロだから、お金は・・・」と、言っていました。40キロっていう事は、彦根あたりの人達?それとも長浜向こう?その人達は、2台の車に乗り込みました。あの2台の普通車は、ホテル関係者では無かったようです。

 すばらくすると、さらに雨音が小さくなり、霧雨になりました。そこで、出発する決心をし、準備して歩き始めました。霧で辺りは真っ白。道は車が通れるほどしっかりしているので、迷わないのですが、ガスって全く見えないと、辺りの知っている土地にいるのに、全く知らない土地にいるようです。しかも一人なので、少し心細くなりました。霧で遭難してしまう事例が多いのも納得できます。つくづく「山をなめてはいけない」と思いました。少し緊張しながら不安に思いながら、決して迷う事の無い、登山道というよりも林道のような道を進みました。伊吹高原ホテルがあるはずなのに全く見えません。

 5メートルくらいの距離になると、やっとホテルがあると認識できました。ホテルでトイレに行こうと思い、玄関を見ると、3人の人が大容量のザックを担いでいます。「もしかして、テント泊なのですか?(この雨の中を!)」と声を掛けると、

「そうだよ、昨日の夜11時からずっと雨だったよ!」と答えました。

その人たちは、埼玉から来られたのだそうです。お花がきれいと聞いて、楽しみに来たのに、この雨では、登る気がしないし、花の綺麗な時期は、来週だと、ホテルの人から聞いたのだそうです。でも、せっかく来たので、ゴンドラで下って、関ヶ原からドライブウエイで行くつもりなのだそうです。

 もともとの計画では、林道を通って、3合目に駐車する予定だったけれど、電話で問い合わせをしたら、土砂崩れで通れないから、ゴンドラで登ったそうです。私は、車で来ましたが、土砂崩れしている場所はありませんでした。敢えていうならば、駐車スペースが少し崩れていたような・・・でも、土砂崩れというほどじゃ無かったなあ・・・。(帰りに、林道で脱輪している車がありました。そういう事もあり、事故が心配で、あまり一般車両は通ってほしくないのかもしれません。脱輪しなくても、車同士すれ違うとき、狭い道のため、とても恐かったです。行かれる方は、気をつけて下さい。)

 他にもいろいろ話をしました。天気予報を聞かれたので、「インターネットのピンポイント天気予報だと、9時まで弱雨で、その後は曇りでしたよ、でもあたるかどうか分かりませんよ」と答えました。彼等(男性一2人女性一人、3人とも50代以上)は、ここでテントを張って、伊吹高原ホテルで、下の風景の夜景を見ながら生ビールを飲んだら最高だったとか、昨日は、今日と違いこんなにガスっていなかったから、一面のユウスゲが見れて、きれいだったとか。琵琶湖も見れて、風景も最高だったとか。

 そういう過ごし方もいいですね。こんないい場所が近くにあるなんて、私達は恵まれていますよね!大垣労山もここで、お気楽ミニ合宿をやってみてはどうでしょうか?

 そんな彼等と別れ、登り始めました。3合目の登山道沿いには、新しく公衆トイレが出来ていました。今年出来たばかりで、ホテルのトイレよりもきれいなんだそうです。

 そこも過ぎ、登って行きました。一人は気楽です。疲れれば、歩調をゆっくりにすればいいし、元気が出て来たら、早く歩けばいいのです。だから、休憩はあまりしなくてもいいようです。気に入った風景や花があれば、足を止め、ゆっくり見ることができます。そして、誰に気を使う事も無く、気兼ねせず写真を撮ることができるのです。

 しかし、ずっとガスっていて、風景写真が撮れません。花を撮っても、白くぼやけてしまします。写真映りは悪かったけれど、花は、たっぷり水分を補給して生き生きしてしていました。

 ずっとガスっていました。頂上までガスっていたし、下りもずっとガスっていました。

気楽な山行でした。途中、いろいろな人と話をしました。バスツアーで、関東の方や、愛媛の方から来ている人達もいました。遠くから、わざわざたくさんの人がやって来る伊吹山は、全国的に人気の山なんですね・・・。

 千葉の団体は、行きは、下から足で頂上まで登り、帰りはドライブウエイをバスで下るのだそうです。下りはバスでも、登ったとカウントするのですよね、なるほど。

 頂上は、バスのツアー客や、車で来た人達がいて、たくさんの人がいました。「下から一生懸命登って、車などで楽をして登った人がいて、幻滅だ」という人もいるけれど、私は、地元の山がこんなに全国の人がやってくるほど人気があると思うと嬉しいです。(でも、開発されすぎて、これ以上お花が減らないように!)

 頂上では、いろいろな人(頂上駐車場からやってきた人々)に道を聞かれたりしたので、ついでに、「来週の方が花がきれいだと思う」とか、「時間があれば、東周りコースで駐車場に降りるといい」とか、アドバイスしました。この時期の東周コースはアザミが多く、この時期的はアザミが満開なので綺麗そうです。ピンクのシモツケソウまだ早く、ほんの少ししか咲いていません。きっと、今月の30日の会山行、早朝伊吹登山のころは満開になって、あたり一面ピンクになっているでしょう。このように、だらだら頂上で過ごし、お弁当を食べて、下り始めました。

 下りは、ガスっていると言っても、登りよりは、霧が薄かったので、もしかして、これから晴れるのかな?琵琶湖が見れるかな?と思いながら下りました。少しだけ、ガスが切れ、麓の町見えましたが、また、ガスで見えなくなりました。

のんびり写真を撮りながら、下っていました。それに、次々に登ってくる人達を待ったり、避けたりしていると、なかなか下れなくて、時間がかかってしまい、なんと、登りよりも時間がかかりました。写真撮って、のんびりというよりも、団体待ちで時間がかかったような。(私よりもずっと遅い時間から登り始める人達が多いようです。)

 下っていて、あと10分足らずで、車に着くというところで、激しい雷雨に遭いました。上衣のカッパを着ましたが、あと少しなので、カッパのズボンは面倒だったので着ず、代わりに折り畳み傘を差しました。しかし、あまりにも激しい雨だったし、雨は、空(上)からでは無く、真横から降っていたので、傘は、全く役に立たませんでした。あっという間に、ズボンはずぶ濡れになり、下着もずぶ濡れになりました。絞れるほど、ぐっしょりです。あともうちょっとで、車だったのに、悔しいです。

 「ジョイ伊吹」の薬草の湯に行ったら、登山帰りらしき人達がたくさんいました。多くの人が「雨、ひど過ぎて、頂上行けなかったね〜」と、話していました。雨に濡れた事は、悔しかったけれど、私は、頂上に行けたのは、良かったです。

 伊吹山は、何度も登った山ですが、何度登っても楽しい魅力的な山です。とてもいい山行でした。

 

 途中、5合目から3合目くらいの場所で、登っている軽装の人達にたくさん会ったけれども大丈夫だったのかな?その人達は、カッパ持っていなさそうでした。傘も持っていたかどうか怪しそうです。ザックでは無く、小さなウエストポーチ一つに服装はぴったりとしたジーパン姿とか、肩掛けカバンの人とか、大丈夫かなと心配になる人達にたくさんすれ違いました。登山では無く、PTAの帰りではないかと思われるカラフルなブラウス姿の、化粧バッチリのオバチャン達もいてびっくりしました。久々の外出で、めいっぱいお洒落をしてきたのかもしれません。しかし、雨が降ったので、心配です。