鶏冠山(第三岩峰・2,040m)

 

日時:20060811日〜0812

目的:なかなか行けない山に登る

メンバー:CL:HI、SL:HT、KK

コースタイム:8/11 大垣総合庁舎20:00→中央道・甲府昭和I.C→西沢渓谷駐車場121:35

8/12 駐車場5:30→鶏冠谷出合6::20→鶏冠山・第三岩峰9:3010:20→駐車場13:30→入浴→HT宅19:50

 

メーリングリストによるIさんからのお誘いに同行の旨を伝え、Kさんもお誘いして3名での山行となった。

 鶏冠山には一回は行ってみたいと思っていました。また、Iさんは3度目の試みだとのこと。自ずと気合が入ります。

鶏冠山は山名が示すがごとく、西沢渓谷入口の吊り橋から眺めたそれは、まさしく鶏の鶏冠に見える。吊り橋を渡ってすぐにある立ち入り禁止の看板を無視して、東沢の河原に降り立つ。左岸への早めの渡渉を行い、鶏冠谷出合の少し手前から、赤テープの印がしてある笹の中の踏み跡をたどると、鶏冠谷に出くわす。鶏冠谷対岸の山肌には明瞭な踏み跡が見える。この地点で標高1,170m、目指す第三岩峰までは900mの登りとなる。 下部ルートは尾根筋を忠実に登るが、比較的明瞭な踏み跡がある。切り開かれた笹薮のなか、または石楠花のトンネルの中を行く。 高度差で500mほど登ったあたりで休憩をとる。大キジを打って戻ってくると、Iさんが「猿でも居るのかな?」と谷筋を指差す。その方向を見ると、大きなニホンカモシカが木の葉を食べている。早速、Kさんがデジカメで撮ろうとしてシャッターを押すが、遠すぎてはっきりとは写っていないだろう。

上部ルートは急登とトラバースが不規則に続く。が、注意深く赤テープ等のマーキングを追えば迷うことはない。念のため、所々にIさんが赤布を付けていく。 第二岩峰は向って右側を巻く。知らぬ間に第二岩峰の高みを超え、難所と思われる岩壁でハーネスを付け、ザイルを出す。(山慣れしている者は、フリーで難なく超えることが出来ると思う。) 支点のシュリンゲを新たに付け替え(Iさんは慎重だ)、ザイルを垂らしてKさんに登ってきてもらう。 あと一箇所、ハング気味の岩壁にも支点を強化し、下りは懸垂下降で下りた。

第三岩峰へは裏側に巻く踏み跡をたどる。木賊山(トクサヤマと読む)への分岐より登ること10分で第三岩峰(山梨百名山の鶏冠山)に着く。この地点は地図上の鶏冠山ではないが、見晴らしはこっちのほうが格段に良いだろう。南には富士山も見え、Iさんが入れてくれたコーヒーを飲んでいると、女性一人を含む3名パーティーが登ってきた。かれらはここより木賊山に至り、戸渡尾根を下ってその日のうちに降りてくると言っていた。ここより木賊山まで400mの登りで、木賊山から1300m下ることになる。荷は軽そうだがすごいなと思った。(そのときの会話の中で、リーダーと思しき人が、今日は雷も鳴らないだろうと言っていたが、我々が駐車場に着く30分前から、稲妻と雷鳴を伴うものすごい雨が降ってきて、彼らの事が心配であった。反面、我々は早く降りてきて良かったと話し合った。)

下山はあっという間に降りた。腐葉土らしき地肌で、クッションが良く膝に優しかった。 今回は踏み跡を外さないようにと意識を集中したので、道に迷うことなく、予定より早く下山できた。

岐路日帰り温泉に立ち寄った。ひなびた感じの宿で入浴料500円。露天風呂はややぬるめだが、至福の気分である。途中、道の駅でお土産に桃とさしみ用コンニャクを購入した。中央道は渋滞もなく、土岐から東海北陸道の関インター手前へ出る新しい道路を走ったが、こんな道が本当に必要だろうかと思った。無駄な道路は作らないと言っているが、全国このように必要だろうか?と思われる道路が、国税によっていっぱい作られているのだろう。

岐阜県庁(昨今脱税で世間をにぎわしている)職員駐車場でKさんを降ろして、ご足労だがIさんに自宅まで送ってもらった。時間はまだ午後8時前だった。

                                 記録;HT