鈴鹿 矢原川本谷 

左俣遡行〜中俣下降

2011年8月28日(日)

天気:くもり時々晴

メンバー:CLI藤()、SLK川()、T橋()、T橋(♀)、T瀬、0橋(記録)

コースタイム:月見の里6:00→坂本棚田駐車場7:00/15…入渓7:45…不動下滝9:00…不動上滝10:00…仙ノ石11:00
仙鶏尾根経由中俣へ
11:30…下降後昼食12:00/12:45…取付林道15:00…駐車場15:30/45…月見の里16:45


 本来は奥美濃の不動山を一泊二日の予定であったが、天気が悪いとの予報で鈴鹿の矢原川となりました。

坂本棚田駐車場で身支度を整えて出発となる。坂本の棚田集落を経由して右俣へ下降する。

右俣、中俣を超えて左俣に入渓する。ここでT橋さんのスマートフォンで現在地が地図上に確認できたために間違いがない
ことが確実となる。こんなことが出来るのなら高価なGPSは必要でなくなりスマートフォンの普及に伴い今後GPSだけ
の物は無くなるのではないかと思われた。私もSPなので、プログラムをインストールしてGPS機能を活用できる様に努力
してみようと思う。本当に便利な機能であるがSPの弱点は電池がすぐになくなるので、外でも乾電池なりでの充電機能を
備えれば、鬼に金棒の機能である。

最初の5m滝は直登してシャワークライムを楽しむ物、避けて登る物それぞれの力量に応じて登る。4つの滝(4m〜6m)
の連瀑を過ぎて鈴鹿の名瀑、不動下の滝に遭遇する。下部の
20m滝と上部の不動下滝80mを合算すると実に100mの滝である。
奥美濃でも
100mの滝には出会わない。

20m滝は右岸を不動下滝は左岸を慎重に巻く。

下の滝より上の滝まで一時間ほどで着いたが途中に5つほどの連瀑帯となっている。

上の滝は右岸を巻く。

上の滝からも6つの滝が連続しており変化に富んだ沢である。

後は2俣を右、次の2俣も右、次の2俣は左と仙の石を目指して稜線への厳しい登りをこなす。

I藤兄のGPSによりドンピシャリと仙ノ石に登り詰める。

仙ノ石より仙鶏尾根を下降し中俣に取り付く。下降は結構急であり高度が相当下がったと思う。

中俣に下降しだしてから間もなくして、S子さんが足を滑らして手に持っていたブッシュを離してしまい滑落事故が発生する。

沢の稜線近くの詰め部分は枯れてブッシュがないところが沢筋の特徴でもあるのだが、そこの所を30m〜40mほど滑り落ちる。

今思うには、停止したところが幸いにも傾斜が緩くなり大きなスベリ台の状況であった事、また滑落時に頭が下にならなかった
事等偶然のいい条件が重なって打撲で済んだ事は本当に運が良かったとしか思えない。

思い出すだけでも寒気がします。

また、その後、おそらく滑落時に足等に力が相当入ったことによると思われますが足がつり、筋肉が痙攣する状況となる。
この足がつった状況も比較的軽く自力で下降できる状況であった。

とにかく、安全に駐車場に着くことが本日の目的となる。

I藤君にS子さんの先導を依頼し慎重にも慎重を期す。

無事に駐車場に着き一同安堵の表情となる。

沢では稜線に近いところは、急登であり、滑落の可能性は高い。

これを阻止するには、危険場所と認知することはいいのだが、腰が引けると余計に滑り易くなるので大胆さ(危険を冒すことの意
とは全然違う・垂直方向に立つ)と緻密さの両方が求められると思う。また、ブッシュの多い所を下降し手がかりの多い場所を
選択するのも安全の一つ対策であろう。私も最近沢での遡行では依然より恐怖心が増大したのは確実で腰が引けることが多くなっ
たように思う。

当たり前のことだが、滑落したらいけない所は、絶対にダメと心に留め、ほっとしたのはいいが、蛭に皆が喰われており私などは
6匹の丸々となった蛭を払い落したが足は血が止まらない状況であった。

この時に、T橋(♂)さんT瀬君などはタイツを着用しており蛭は発見されたが、噛まれる被害がなかった。

蛭対策としてのタイツは非常に有効である。皮膚に直接触れられないし、また中へ入ることが困難なため吸血できないことによる。