滝波山(標高1412m)
日 付 平成16年11月13日
山行者 KT
コースタイム 自宅 5:00 ➾ 林道駐車地 6:30~6:45 ➞ 登山口 7:10 ➞
尾根取り付き点 9:30 ➞ 滝波山 11:10~11:40 ➞
林道合流点14:00 ➞ 駐車地14:25~14:40 ➾ 自宅 17:20
先月、この山に登りに来たが、赤布を忘れて登山口の様子見だけで帰ってしまったので、再度登る事にする。
まだまだ未熟で、読図だけで自由に山を歩き回ることは出来ないでいる。(登ることは難しくないが、登山口に帰り
着くことは難しい)
この山のような道のハッキリしない所は登りに目印を付けて行き、これを頼りに帰るしか方法を知らない。
板取村の最奥部、島口集落を過ぎ林道に入る。別荘風の建物が並んだ先の橋を渡ろうとするとバリケードがしてあり
、通行止めの案内板、路肩の空地に車を止め2km弱の林道歩きを強いられる。歩き出すと車が来る。
この地区の区長さんで、この先の林道が崩れたので見に来たとのこと、一緒に歩きだすと確かに崩れてはいるが、
広い林道でトラックでも通れるほどの余裕はあるが、落石の危険もあるので通行止めも仕方のないことなのか。
ここで別れて登山口へ、林道が180度折れ曲がっている所から地図上では破線の道が続いている。
実際には踏み跡程度で、しかも100m程先で崩れて無くなっている。
真新しいビニール紐が、ここを高巻いている。先月、見たときは気付かなかったから最近付けられたもののようだ。
今日は水量も少なく左岸に渡って崩壊地をやり過ごす。右岸に渡り返して沢から上がると踏み跡が見つかり、これを
たどる。昔は福井県の和泉村へと繋がっていたそうだが、崩れた所も多く、痕跡はほとんど残っていないに等しい。
1箇所、路肩を石組みで補強した部分を見かけたのみ。
踏み跡に沿って真新しいビニール紐が付けられていて、たどるには楽だが道としては歩きづらい所も多い。
沢の二俣の所に「滝波山へ」の案内板を見かける。
上流部は笹藪、対岸の尾根は下草もなく登りやすそうに見える。
印も見つからない。地図で確認すると滝波山の東のピーク(かなり離れている)に向かう尾根に入ったようなので引
き返す。(かなり余計な時間くってしまう)仕方なく沢の右岸の笹藪を登る。
蔦が絡まり歩きづらいが、暫くガマンして此処を通過、踏み跡と目印が見つかり上流を目指す。
沢から離れ高巻きになると道もハッキリして周りの風景を楽しむ余裕も出てくる。天候も良く紅葉が盛りの樹林内は
快調に歩を進めてくれ、沢の三俣部分の尾根取り付き点に着く。
此処の真中の尾根を登ると山頂に行けるはず、取り付き地点がわからないまま歩きやすい真中の沢をたどる。
次第に笹が増えてくるし、目印も見当たらないので予定の尾根に取り付く。暫くは笹藪が続く。赤布の間隔を短くし
て見やすい所に付けながら登る。笹が次第に無くなり潅木に変わる。
この高さになるとすっかり葉を落として見通しは良くなっているが、数が多いので邪魔で仕方がない。(但し、掴む
木がないと登れないほどの急な斜面だからないと困る)登るうちに踏み跡も目印も見かけるようになり此れをたどる
山頂台地近くになるとイヌツゲの群生が現れ鬱陶しいが、あと少しとの思いで乗り切る。
山頂台地に着くとヌタ場もあり、かなりの広がりが見受けられる。正面の高台に檜の大木があり、これを目指す。こ
こから左右に目印が付いているが、三角点は左手、南西方向に少し登ったピーク上にある。三角点の周囲は2mほどの
切り開き、展望は南方面しかない。直ぐ近くに蕪山と高賀山、その先には濃尾平野の建物群、伊勢湾も見えている。
右手方向は、遠くに伊吹、近くには反射板のある日永岳、山頂近くまで林道があるドウの天井、舟伏の特徴ある山容
など、左手に目を移すと木間越しに御岳、乗鞍なども眺められる。軽く食事を摂り帰ることにする。尾根の下りでは
何処も同じに見え、踏み跡もわかりにくい。この山だとコンパスで方向を定めて沢まで下った方が早いが、付けて来
た赤布を回収しながら下る。
沢沿いの道は支沢の崩壊地でわかりにくくなっているが、目印のお陰で迷うこともない。来た道を確実にたどれば、
帰着時間も計算できるので下山遅れの心配もなく余裕で歩ける。下山後は、お決まりの板取川温泉に向かう。
林道より滝波谷風景 林道より取り付き点 取り付き直後の崩壊地(上流より写す)
多段滝 支沢の滝 踏み跡のある樹林帯
なめ滝 二俣沢の案内板 樹林帯の道1
樹林帯の道2 山頂の三角点 乗鞍岳が見えていた?
御岳が見えていた? 日永からドウの天井のかけての稜線 山頂付近の檜の大木
山頂近くのイヌツゲ群落