銚子洞〜沢ノ俣〜左門岳(1223.6m)〜箱洞北又〜箱洞
(大垣勤労者山岳会創立30周年記念山行)

日程:2000年8月5日(土曜日)〜8月6日(日曜日)天気:晴夕方は雷雨
メンバー:HT(CL) KO(SL) ET MK                              

行程:

8/5: 巣南4:00 -- ラステン洞戸5:00 -- 三光橋7:00 -- 日河原洞出合7:30 -- 箱洞出合8:15 -- 銚子滝上部12m滝上9:15 -- 大平出合12:30 -- 左門岳15:00 -- 幕営地15:40

8/6: 幕営地7:30 -- 箱洞北又降下地点9:1010:10 -- 箱洞出合12:30 -- 銚子洞出合13:45 -- 三光橋14:30             

地図:平家岳1/2,500

記録:

8/5(土曜日) 

 3時半少々前に、KOさんがHT宅に到着。KOさんを乗せて、4時前にET宅に到着。犬は吠えるし、周りの者には迷惑な時間帯である。4時過ぎに、MKさんにモーニングコールを入れる。正解であった。彼女はまだ寝ていたようだ。永一郎の車に乗り合わせ、ラステン洞戸でMKさんを拾う。途中銚子洞林道に入る手前に、中部電力の守衛が常駐するゲートがある。釣り屋ならフリーでゲートを開けてもらえるが、われわれ山やは住所・氏名・車のナンバー等記載してゲートを開けてもらう。釣り屋は地元に金(入渓料)を落とすが、われわれは何も落とさないからだろうか?去年は、三光橋の奥まで車を乗り入れることが出来たが、今年は林道の舗装工事のためか、3km手前にバリケードがある。
 心が少々痛むが、バリケードを手で動かし、さらに奥2km程車を乗り入れる。そこで身支度し(イクさんからの差し入れのビールを、わからないように水の流れている所に冷やして)林道歩き15分。石門に着く。石門は、左岸をへつっていくが少々気色悪い。フイックスロープが心許ないし、ハーケンが抜けそうである。僕がリードしていくが、ザイルを出そうにもビレーする所も難しいので、全員フリーで抜けてもらう。石門を抜けると箱洞の出合まで河原歩きである。が、予想されていたところうだが、アブの来襲である。チクリチクリと刺すが、気にはしておれない。
 銚子滝には、8時15分に到着。すごい水量である。僕は銚子滝へは3回めだが、この水量には圧倒される。連日の夕立によるものだろうか? 銚子滝とその上にある12m滝は左岸の大高巻きで沢心に降り立つ。そこからは滝の連続である。難しい部分には、すべて巻き道がある。途中の15m滝は左岸を直登。登りきった所に、捨て綱が2本あった。その中の1本は、僕の残しておいたシュリンゲにそくっりである。残りの1本も「これ、おれのやないか?」と永一郎が言う。前回はここまではこなかったのだから、そんなはずはないのだが。 その後は小滝の連続。沢ノ俣と大平の二又に着いたのは、13時近かった。沢ノ又を忠実に詰め上がり、左門岳に着いたのは15時。
 テント予定地はこの世の楽園である。平坦な地形に、浄い水が蛇行して流れる高台を今夜のねぐらとした。フライシートを張り終えると同時にもの凄い雷雨。そんなことは気にせずに、われわれ4人は、なんともうまい酒をえんえんと飲む。(えんえんと飲むのは、僕と大橋だけか?)ツェルトを二つ張り、永一郎と河合さんに寝てもらい、僕とKOさんはフライの下にマットをひき雑魚寝。知らぬ間に寝付いていた。

8/6(日曜日)

 翌朝5時頃、せせらぎの音と鳥のさえずりで気持ちのいい寝覚めである。原始の森に木漏れ日が差し、自然と一体化する。箱洞北又へ下降する、1230m地点への詰め上がるポイントの見極めが難しく何度も地形図で確認をする。が、それらしい枝沢を高度差200m弱登り返す。みんな汗だくだくである。のぼりきったコブが、地形図上どの地点か確証がなかったが、何度も方角を確かめ箱洞北又へ下る。箱洞北又の後半は、20mクラスの滝が連続し楽しめる沢である。また箱洞も大きく開けている沢で明るい。
 銚子洞出合には13時45分に到着。石橋は泳いで突破する。(恒例化しつつある。)冷たくって気持ちがいい。が、林道へ上がるのにまた一汗かく。あと数分で車に到着するというところうで、ものすごい雷雨にあう。が、沢中での雷雨でないのを幸運に思い、いくさんからの差し入れのビールで祝杯をあげ、帰路に着く。今回、恵まれたメンバーでまた雷雨による増水等の危険にもあわず、ラッキーだった。ブナ・ミズナラ・トチ等のおいしげる原始の森は保水力があり、急の増水とはならないのだろうが運が良かっただけだろう。慎重にこしたことはない。満足のいく山行であった。

記録:HT

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