イブネ

日 付   平成15105

目 的   鈴鹿の奥深い山に登る

山行者   TK

コースタイム   自宅5:00 ➡ 朝明渓谷駐車場6:30~6:50 ➞ 中峠7:40 ➞ 大瀞橋8:05 
      
➞ オゾ谷口8:30 ➞ クラシ9:50 ➞ イブネ10:20 ➞ 佐目峠10:30 
         ➞ 杉峠10:50~11:20➞ 根の平峠12:40➞朝明駐車場13:15~13:30➡自宅16:00


 先週、仲間と登った鎌ガ岳より御   事も出来ないので、この橋を渡る。

在所と雨乞岳の間に見えていたイブ   鉄製の頑丈そうな橋で多少のサビは

ネに行く。              目に付くものの手摺りもあり踏み板

登山口は4カ所、何処からも距離が   も特に異常は見られないので一歩一

あり、訪れる人も少ないようです。   歩、確認しながら歩を進める。

距離が一番近い登山口の朝明渓谷よ   対岸には川に沿って道があり上流に

り登る。林道が長いので駐車場より   向かう。

自転車で伊勢谷小屋まで入り歩き出す。 途中、炭焼き釜跡の石積みを見かけ

林道より別れ中峠へ、早朝なのに騒   る。

々しいと思ったら川原にテントが3   鈴鹿の山は笹をよく見かけるが、こ

張りほど多数の人が動き回ってる。   の辺り愛知川の西側にはなく、広葉

横目で見ながら川を渡り沢沿いの道   樹林下の下草のない快適な道(何処で

を急登、水量は少ないが落差のある   も自由に歩ける)をオゾ谷口へ、小さ

滝に出会う。             な標識があり、ここで愛知川に別れ

足元に白い小さな花を見かける(ダイ   を告げ踏み跡をたどる。

モンジソウ)岩にへばり付く様に咲いて   鉱山跡の石積みを過ぎると踏み跡も

いる。                なくなり、今まであったテープも見

中峠は笹の切り開きで県境稜線に沿   かけられなくなる。

って鈴鹿の縦走路がつけられている。  沢へ降り、左手から流れ込む支沢に

ここを越え、愛知川へ下る、標高差   取り付く。

が少なく楽に大瀞橋に着く。      涸れ沢になってきた辺りで尾根に取

ところが、危険、通行止めの看板を   付くも急斜面の上、地面がザラザラ

見てしまう。             崩れてくるので立ち木に摑まりなが

川は10数mの崖下にあり、降りる   ら体を引き上げていく。

尾根芯にたどり着くと踏み跡らしき   杉峠で食事中に出会った人によると

痕跡が見られる。           永源寺町甲津畑から登ると林道がか

石楠花が増えてきて歩き辛くなるが   なり奥まで車で入れるとの事、甲津

藪漕ぎに比べればまだまし、右手に   畑からは登山道があるので道のない

クラシの山頂が見えてきた。      所を歩かなくてもこの山にいけます。

山頂は立ち木に囲まれ展望なし、私   杉峠は昔の千草街道のなごりで現在

設の山名表示板がなければ、わから   は雨乞岳への中継点として格好の休

ないほどの小さなピーク、ここから   憩場所で30分ほどの間に数グループ

イブネを経て杉峠まではなだらかな   と出会い、やっと鈴鹿らしい山の雰

起伏の稜線が続いている。       囲気を味わう。

山頂から木立を抜けると笹原に出る。  帰りは一旦、愛知川まで沢沿いに下

笹といっても靴が沈む程度で視界は   り指道標に従い根の平峠へ、途中2

良好、360度の大展望が得られる。   回も鹿に出会う。

近くには御在所岳山頂のドームもは   今日は鈴鹿ということで熊除けの鈴

っきり見え、鎌ガ岳、雨乞岳、綿向   を付けていかなかったことが幸いし

山、釈迦ガ岳から北の山々、その先   たようで、1度は20mほどの距離で

には恵那山から中央アルプス、御岳   暫くお見合いをしていた。

、乗鞍辺りまで少し西に目を移すと   シャッターチャンス思い、デジカメ

白山も見え、御池の先には奥美濃の   で撮影したが写っていない、残念で

盟主、能郷白山も他に負けない程の   した。その後も木立で姿が隠れるま

存在感を示している。         でその場所から動かず、見送られて

もちろん、伊勢湾も琵琶湖も眺めら   いるようで嬉しくなってしまう。

る。                 伊勢谷小屋の林道脇に残した自転車

大展望を満喫しながら歩くうちにイ   に乗りイッキに朝明の駐車場へ、い

ブネを通り過ぎてしまう。       つものように湯ノ山温泉経由で帰宅

なだらかな丘陵地のような山頂で、   する。

三角点がないから場所を特定しなく   

てもいいかなと思いそのまま通過す   

る。

一旦下り、樹林帯に入ると佐目峠に、  

登り返して稜線に合流、方向を南に   

変え杉峠へ、クラシからこちらへの   

道は踏み跡もあるが、永源寺町遭難   

対策協議会と記されたプラ杭が打た   

れて、この杭をたどれば間違える事   

もなさそうです。

    
杉峠よりクラシを望む         杉峠よりイブネを望む


愛知川に架かる大瀞橋
        愛知川、オゾ谷付近

  

大瀞橋より愛知川を望む        杉峠より雨乞岳を望む