域:御嶽

  間:1995319 

メンバー:HK(CL・記録)・TE

コースタイム;

大垣(4:00)→八海山P(6:30/7:30)―三笠山(7:40)田ノ原→王滝山頂(11:30)→剣ヶ峰(12:00/12:30) 王滝山頂田ノ原(13:30) 〜四合目(14:00)八海山P(14:2016:00)→帰宅

    御嶽山は山スキールートとしてはあまり魅力がある方ではないが、スキー場が四合目(標高1373m)から六合目(標高2240m)にかけて広がり、リフト機動力を利用すれば、日帰りで3000m峰の山頂から高度差1700mの滑降が楽しめる。

   八海山Pに車を止め、ゴンドラで三笠山へ。歩いて登ることもなく標高2240mの高度を稼ぐ。板を付け、田ノ原まで滑り、ここでシールを付ける。ここから暫くはコメツガの森の中の緩斜面を登り、ダケカンバの疎林を登ると無木立の急登となる。ここからは雪面が氷化しているためアイゼンを付け夏道を登る。硫黄臭い単調な登りが続き、やがて王滝山頂に着く。寒暖の差が激しいこの時期の山頂一帯は、氷の要塞化しており、アイゼンなしでは歩くことはおろか、そこにとどまることもできない状態である。また、噴火口からは轟音とともに噴煙が上がっている。

   いよいよ剣ヶ峰からの滑降である。前述したとおりのアイゼンなしではどうしようもない状態なので、小屋のかげの窪地でスキーを付ける。剣が峰直下の八丁ダルミの滑降は、シャープなエッジでも歯がたたないようなツルツルのアブラ氷で、転倒すれば1000m以上化つらくすることは必至なため、非常な緊張を強いられる。王滝山頂からは夏道南側のルンゼ状急斜面を滑降する。ここは七合目まで高度差600m、約30°の急斜面が延々と続いており雄大な滑降が楽しめるが、一部氷化しており注意が必要である。九合目から下は雪が硬く締まり、非常に滑りやすい雪質である。七合目付近は広い大斜面となっており、御嶽にもこんなところがあるのかと思う。まもなく樹林帯に入り、田ノ原の緩斜面を推進滑降で進むとスキー場の林間コースに出る。

   ここまでで山スキーの領域は終わりであるが、ここから下にはまだまだスキー場のゲレンデが延々と続いている。ゲレンデのスキーヤーに混じって三笠山の南側を回り込み、おんたけゲレンデに入る。このゲレンデは、長さ3km幅広い注斜面の高速クルージングコースで、気持ち良く飛ばしていけるコースである。今シーズンから導入したスキー板は、回転性能重視したゲレンデ用であり、長さも192cmと長めであるため高速安定性も申し分ない。山スキーの板には何のメリットがあるのだろうか?と思ってしまう。ゴンドラ駅を左に見送り、白樺ゲレンデに入る。ここまでくると雪質は悪くなっている。それもそのはずで、もう高度1500m程も滑降しているから当然である。人のほとんど滑っていない林間の長いコースから視界が開けると広々とした高原ゲレンデに入り、最後の滑降で四合目に到着する。

   車は八海山P(五合目)にあるため、リフトを2本乗り継いで登り、レストハウスでゆっくりしてから、渋滞の中岐路につく。