銚子洞遡行・下降(奥美濃、関市板取川流域)
2020年9月26〜27日
記録
メンバー
川グッツァン、T橋(♂)、K川(♂)、川S、早K、入N(岐阜ケルン)、伊佐G(岐阜ケルン)
コースタイム
9/26 | 7:00 ラステン洞戸 - 8:00 駐車場(新深山トンネルを出て500m、小谷出合い付近)- 8:30 遊歩道始点・閉鎖されている小屋 9:00 - 9:30~9:40 銚子滝-10:45 銚子滝を高巻きして銚子洞-13:30 事故現場-14:00 幕営地 |
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9/27 | 7:00 幕営地-8:40 遊歩道始点・閉鎖されている小屋 11:25-12:00 駐車場(新深山トンネルを出て500m、小谷出合い付近) |
沢登りでの安全確保の大切さを身に染みて感じました。

事故概況
- 9月26日13時30分頃。事故当事者は早K。銚子滝を越え銚子洞本流の標高800m付近、岩混じりの草付き斜面を灌木を手で掴んで登ろうとした際、灌木が折れ4mから5m程仰向きで転げ落ちた。当人は灌木を掴んで大丈夫か確認したが、体全体を持ち上げる際さらに荷重がかかったと思われる。
- 怪我の状況は、左耳の付け根付近の1.5cmの裂傷。後頭部の打撲。(ヘルメット着用のため致命的な打撲とはならなかった)。右ひじと左ひざ下の打撲。
【事故原因と今後の対策(早K)】
〚事故原因〛
- 灌木を利用して急登を登ろうとして踏み込んだ時、灌木が折れそのまま滑落しました。事故は慌てて登ろうとしていた気持ちが原因だと思います。結果として灌木の確認が甘かったと思います。
- 直接の原因ではありませんが、1泊2日の沢登りに適した荷物量が大切だと思いました。初めての泊りを兼ねた沢登りで、荷物量が必要以上になりました。沢登りに適したザックや荷物の在り方を学んだように思います。その事も原因で常に焦るような気持ちになっていたように思いました。
〚対策〛
- 安全第一とし、慌てずに自分の技量やペースを守った登山に心がける。
- 基本の三点確保を確実に行う。
事故後の対応
- 事故発生直後、後ろにいた川グッツァン、好々爺Y一が当人に大丈夫か呼びかけた。意識はハッキリしていて当人も大丈夫だと返答。出血している部分を濡れたタオルで拭き、さらに三角巾で止血(岐阜県連救助隊の隊長の入Nさんが処置してくれました。)する処置をとり、近くのテント設営できそうな所に移動。(早Kのザックは岐阜ケルンのI佐治さんが担いでくれました。)
- 下山は銚子洞を下降。T橋(♂)と川Sで早Kを挟んでゆっくり焦らず降りた。
- 滝は巻きを取らず、懸垂下降を中心にザイルを出して安全を確保して通過。全員で協力して、焦らず慎重に下降しました。
【早K談】
- 頭を打ったため、帰宅後大垣市民病院に救急で診てもらいました。頭部をCT検査してもらいましたが幸いに異常はなく、その他の部位も大丈夫でした。
●現地の状況など
前日の降雨で増水が心配されたが水量はそれほど多くなかったように思えた。ゲート前に駐車、ゲートから歩くとトンネルあり(ヘッデンが必要)抜けると閉鎖中の建物がある、広場から銚子滝までは若干崩壊した歩道があるが問題なし。銚子滝左岸より高巻き(帰路にて確認できたがお助けロープがあった)、両岸が立っていたり、滝下に釜があったりと、幾つか高巻きをする。高度感もあり沢への復帰ルートを探すのに苦労した。
●感想、その他の情報
ゴルジュ状の地形で両岸が切り立っている独特の地形、水は青く澄んでいてキレイだった(前日雨でしたが濁りはなかった)、滝や釜が多く、巻きのルートを探すのに時間を随分ととられた印象、大平手前でメンバーが負傷、付近にて幕営する(事故報告は別紙記載)、沢泊用ザックは重量がありいつもと同じように動けずに疲れも倍増した、多人数パーティでの休憩タイミングが難しく思えた。たき火を囲んでの宴会は楽しかったが、雨が降ったり止んだりで水をさされる。
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